明治2年に廃止されるまで280年もの間、塩や海産物、穀類などの運上銭の徴収や人改めを行っていた千国番所を見学に行ってきました。

受付から始まって隣の休憩所まで同じように黒と白で統一されています。
千国番所

番所風景を復元されています。

番所の入り口

入り口を入ると左手に侍姿の人形が2体、とはいえ本物そっくり。
当時もこのような顔立ちだったのでしょうか。なんだか現代的な顔立ちのように見えます。時代劇の中から飛び出してきたようなハンサムな顔立ちです。

隣。いろりの間とありますが、休憩室なのでしょうか。寒い季節、雪が降るような季節もこのようにしていたのでしょうか。

千国の庄史料館

さらに奥には千国の庄史料館があります。千国の集落にあった民家をそのまま移築したものだそうですが、立派な建物の規模からして、民家とはいえ裕福な家だったのではないでしょうか。
当時はかやぶき屋根だったはずで、全体の雰囲気も違ったものではなかったでしょうか。


階段の下には、引き出しや引き戸があって収納できるようになっています。

これが昔の台所でした。広いスペースですね。上がって見て行ってよいとのことです。
遠慮なく見させていただきました。
昔の建物の頑丈なつくりがわかります。何世代にもわたって、使われてきたんですね。

馬の人形がありますが、少々筋肉質? まさに労役馬という感じです。


奥座敷にはひな人形が飾ってありました。

自在鉤(じざいかぎ)
囲炉裏の上から鍋をつるす自在鉤が大きいですね。鍋も大きかったです。
塩倉

塩の蔵で当時は、もっと大きいものでした。

歩荷と牛方が談笑しているさま。
ポッカとは荷物を背負って運ぶ人たちのことのことで、雪が降り始めてから約6か月間は、ポッカ達の出番だそうで一人一俵背負って数人でチームを組んで雪の山越えをしたそうです。
雪のない季節は、牛が働いていたそうで、一番大変な季節を人間が働いていたことになります。北国の雪深い季節に重いものを背負って、道を探しながら運んで行った人たちの苦労は相当なものでしょう。

毎年5月3日には塩の道祭りが催されます。
どんなお祭りなのかな。
この番所で、通行手形をした印を押してくれるそうな。
小谷千国番所 千国の庄史料館開館情報
住所 | 〒399-9422 長野県北安曇郡小谷村千国乙3125−1 |
お問合せ | 0261-82-2536 |
営業時間 | 9 : 00 ~ 16 : 30 |
休館日 | 火曜日 |
サイト | 千国の庄史料館 |
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